施設の特色・ポイント
専門性とやさしさを兼ね備えたケアを実践しながら、介護DXを積極的に推進しています。
「特別養護老人ホーム フジホーム」は、従来型特養でありながら個室が50室あることが大きな特徴であり、 利用者様一人ひとりの生活リズムや昔ながらの価値観を尊重したケアを目指し、職員62名が日々の介護や支援に携わっています。
施設内ではかき氷・ラーメン屋台・七夕・クリスマス会など、利用者様が楽しめるイベントやレクリエーションを随時企画・実践しています。 施設内には「フジホーム診療所」を併設しており、専門性とやさしさを兼ね備えた施設になっています。
また、「ネクストステージチーム(NST)」を立ち上げ、現場職員15名ほどが月1回集まってフジホームのあるべき姿を言語化し、 理念・目標を共有しながら施設全体で改善を進めています。
特別養護老人ホーム フジホーム 施設長 河野 雄太さま
導入前の課題
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インカムが形骸化していた
以前もトランシーバー型インカムを導入していましたが、「重い」「ノイズがひどく耳が痛い」「タクシー無線を拾ってしまう」などの理由や、 台数も限られていたこともあり、活用ができていない状況でした。
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コール対応の牽制とバッティング
ナースコールが鳴ると、職員同士が牽制し合うか、逆に複数人が同じ居室へ向かってしまうバッティングが日常的に起きていました。 誰が対応するかの調整手段がなく、対応のムラが生じやすい状況でした。
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事故原因が「推測」に終わっていた
転倒・転落事故が発生した際に、スタッフが不在の場面では原因を憶測するしかありませんでした。 エビデンスに基づく原因分析ができず、再発防止策の精度に限界がありました。
導入システム・機器
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インカム

スタッフが自分に合うイヤーデバイスを選べるよう多種多様なアクセサリーを用意。クリアな音質でグループ通話が可能になり、職員の所在共有や応援要請がスムーズになりました。
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見守り
すいすいケア
ナースコールと連携した見守りカメラ。コールが押されると自動でカメラ映像がポップアップ表示。センサー誤反応か緊急コールかを映像で即判断でき、夜間の無駄な訪室を削減しました。
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スマートフォン連携
スマートフォン連携
PHS・インカム・見守りカメラ通知をスマートフォン1台に集約。他フロアや医務との連絡、救急搬送中の施設との連携など活用の幅が広がり、持ち物も大幅に削減されました。
その他:Wi-Fi環境構築
導入の決め手
拡張性の高さと継続的なDXの実現を見据えて
組織全体のデジタル推進を牽引する立場から、ナースコールを単なる『呼び出しベル』ではなく、『他機器と連動する情報ハブ』として再定義しました。
ナースエコールの『現場の柔軟性』と『持続可能な拡張性』は、今後の継続的なDXを見据えた場合、間違いなく強力なインフラとなります。
この拡張性の高い基盤の上で、職員が本来のケア業務に専念できる新しい現場環境を創り上げていきたいと考えております。
事務局 施設部 デジタル推進担当
課長 池田 清彦さま
導入後の効果
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1台集約
スマートフォン1台で業務を完結
PHS・インカム・カメラ通知がスマートフォン1台に集約され、現場の持ち物が大幅に削減。 ボイスメモによる申し送り記録、患部の写真撮影、他フロア・医務との通話、さらに救急搬送中の病院からの連絡確認まで、1台で対応できる環境が整いました。
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所在把握
インカムで職員の所在と状況を常時共有
「誰がどこで何をしているか」をインカムで逐一報告し合うルールにしたことで、職員の所在把握が円滑になりました。 緊急の応援要請もスムーズになり、コール対応のバッティングや牽制し合いが解消されています。
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即時判断
コールと同時に映像で緊急度を判断
ナースコールが鳴ると耳に「何号室」と音声が届き、職員間で対応の共有連絡が可能になりました。 日中は部屋に向かいつつスマホで映像確認、PCでは同時に映像がポップアップするため、 緊急性が高いものか、センサーの誤反応かなどを判断して優先順位をつけられるようになりました。
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証拠確認
エビデンスで事故原因を正確に分析
万が一事故が発生した際も、録画映像という確かなエビデンスをもとに原因分析と再発防止策を立てられるようになりました。 「憶測」に頼った対策から脱却し、対策の精度が大きく向上しています。
ご担当者インタビュー
左:副施設長兼介護主任 山田さま 右手前:施設長 河野 雄太さま
インカムを導入するにあたって、定着させるために何がポイントでしたか?
実は以前もインカムを導入しており、今回は再導入というかたちになりました。
以前はトランシーバー型であり、重さとノイズの問題で職員が持ちたがらず、正直あまり機能していませんでした。
今回はナースコールとの連携を一番に考えて、ナースエコールと連携できるBONX WORKを導入しました。
イヤーデバイスの種類が豊富であったため、前回の反省も踏まえ、職員個々人が自分に合うものを選べるようにしました。
現場業務と並行しながら新しいICTを浸透させるのは本当に大変ですが、準備にどれだけ時間を費やせるかで結果が変わります。
導入時にはTODOリストを作り、マンツーマンで一人ひとりに使い方を教えて回りました。おかげで今は全員がちゃんと付けています。
副施設長兼介護主任 山田さま
見守りカメラとナースコールの連携で、実際に変わったことは?
日中は、見守りカメラの通知よりもナースコールによる呼び出しへの対応が多いため、カメラを確認するよりも直接居室へ向かう判断をする場面が多くあります。
一方、夜間帯では見守りカメラが非常に有効に活用されています。以前は、気になるご利用者がいると、ナースコールが鳴っていなくても様子を確認するために訪室していましたが、現在はカメラで状態を確認できるため、不要な訪室が大幅に減りました。
また、見守りカメラが反応するとポップアップ表示ですぐに確認できるため、迅速な状況把握が可能です。その結果、ご利用者の安眠を妨げることなく、安全を確保しながら職員の業務負担も確実に軽減されています。
さらに、転落リスクの高いご利用者については、起き上がるタイミングや生活リズムをカメラで把握できるため、立ち上がる前に先回りして声かけや介助を行うことが可能となり、転倒・転落の予防にもつながっています。
副施設長兼介護主任 山田さま
カメラ映像のエビデンス活用については?
事故が起きた時に、今まではどうしても憶測での原因分析になっていました。 映像記録があることで、エビデンスに基づいてしっかり対策を考えられるようになった。これは非常に大きいです。 また、カメラを見ていると「この方、意外と自分でこんなに長く座っていられるんだ」といった、今まで見えていなかったご利用者の行動特性の発見にもつながっています。 カメラは絶対入れたほうがいいと思います。
スタッフ 藤原さま
スマートフォン化で日常業務はどう変わりましたか?
持ち物がすごく減りました。これは記録に残してく必要があるなというときは、メモやボイスメモで内容を残したり、カメラで撮影して共有したり。 他のフロアや医務室との連絡もインカムで済みますし、夜間に急変があって病院へ搬送する際にも、搬送先から施設の残っている職員に確認が取れるのは本当に便利です。 スマートフォン1台でここまでできるようになったのは、大きな変化だと思います。
スタッフ 高名さま
スタッフの声
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「センサーが鳴った時、カメラでパッと確認してから向かえるので、緊急性の高さで優先順位をつけられるようになりました。 以前は状況がわからないまま急いで行くしかなかったので、気持ちの余裕が全然違います。」
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「インカムで誰がどこにいるかわかるので、コールが鳴った時に誰かに行ってもらえるかすぐ確認できます。 以前はみんなで同じ部屋に向かってしまうことがありましたが、今はスムーズに分担できています。」
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「コールが鳴るとすぐ耳に「何号室」と届くので、端末を見なくても即座に動けます。 以前はナースステーションの大元が先に鳴ってタイムラグがあったので、どこにいても判断ができるのは本当に便利です。」
今後について
右:施設長 河野 雄太さま
利用者様のサービス向上と、それを支える人に優しい環境の実現を目指して、引き続きICT化・介護DXを推進していきます。
現場からはスマホでもナースコール通知とともに見守りカメラアプリが立ち上がって欲しいという声も上がっております。
アプリの制約上難しいとは思いますが、何らかのかたちでの改善を期待しています。
また、利用者様の行動特性をAIで分析し、「この時間帯は〇〇さんに注意してください」と音声で職員に促すようなシステムなどがあれば、ぜひ導入しようと考えています。
最終的にはさまざまなシステムが1つに統合され、職員が少ない操作でスムーズに動ける環境が整うことで職員の負担をさらに軽減し、その時間を利用者様と一緒に過ごせるようなシナジーを目指しています。
基本情報
- 施設概要
- 特別養護老人ホーム フジホーム
- 従業員数
- 62名
- 床数
- 100床
特別養護老人ホーム フジホーム 外観その1
特別養護老人ホーム フジホーム 外観その2
特別養護老人ホーム フジホーム エントランス正面
特別養護老人ホーム フジホーム 居室(見守りカメラ・ナースコール)
特別養護老人ホーム フジホーム 共用部(見守りカメラ)